朝、車のガラスが凍結している。

一見、結露しているだけに見えなくも無いが、実は凍っているのである。写真じゃちょっと判りにくいかもな…。

先月より引き続きラジコンネタ…ってもう今月20日かよ。
ラジコンのボディってのはポリカーボネートの薄い板を成型してできておりまして、これがブツけたのなんだので割れるんですな。

割れた後からの補修って方法もありまして、「メッシュネット」という、ガラス繊維のアミに粘着剤が付いたのがあるのです。
これをボディの割れをまたぐように貼り、その上から「シューグー」という、エポキシ樹脂みたいのをネチョっと盛ると。まー、いんちきなFRPみたいもんか。
で、このシューグー自体は1本1300円位で、まあ、ボディ10台くらいは使えるだろうって言う量が入ってるので良いんですが、メッシュネットの方が高い。
このメッシュ、50mm×２ｍで315円。

逆に、「あらかじめ裏に何か貼って置けば割れにくいだろう」って思想の元に、天下のタミヤから「アルミグラスメッシュテープ」ってのが販売されています。
粘着剤＋グラスファイバーメッシュ＋アルミシート、みたいな。
なおこちらも50mm×２ｍで、定価420円。高いので、あまり思いっきりは使えない。チマチマ使って、「うわ、貼り損ねた」とかなるわけ。


ちなみにラジコン業界ってのは、昔っから「既存品を、ヤタラ小分けして、しかも滅多に売ってないような顔して、高価に捌く」という商売をしているわけです。
たとえば、熱収縮チューブ5cm×5本セットで200円ですよ、とか。「そこら辺の電子パーツ屋で1m百円で買えるわい！」みたいな。
4mmの位のケーブル１ｍで1000円ですよ、とか。電源コネクタのピン(ATのHDD電源とかと同じ？)が1本100円ですよ、とか。

ですので、このメッシュだのアルミだのについても、「絶対コレ、元ネタがあるに違いない」と思ったわけですよ。ここから先の根拠は無いけど、なーんか建材っぽいなぁと。

…ありましたよ。

１つめ。「タイガーボード」で有名な、吉野石膏の「Gファイバーテープ」。

石膏ボードの上に漆喰塗ったりするとき、施工時に、「ボードの継ぎ目の上の漆喰が割れないように」ってことで、そのボードのつなぎ目の上に張るらしいです。
…ヒビ入ったボディに貼って、シューグー塗るのと何ら変わらんですな。

で、比べてみました。

左が、シューグー用のメッシュテープ。(シューグー買ったらオマケに付いてきたヤツ)
右が、吉野石膏のGファイバーテープ。
いや、同じだろ、これ。完全に同じゃないの？　少なくともアタシには区別付きませんよ。
ちなみに、定価2500円なれど、なんと50mm幅×153ｍ(!)。1m辺りの単価16円！　つーか、コレ153mって一生かかっても使い切れん。ラジコンショップの前で量り売りしようかな…。

次。掃除用品「コロコロ」で有名な、日東(ニトムズ)の「アルミガラスクロステープ」。

ラベルによると、冷暖房ダクトの末端処理とかに使うらしい。微細振動が発生するところの剥離止め、って考えれば、あながち間違っても居ないだろう。

で、比べてみました。

左が、タミヤのアルミグラスメッシュテープ。
右が、ニトムズのアルミガラスクロステープ。
ちなみに、タミヤのは２ｍしかないので(?)、剥離紙付きになっている。左上が折り返して見えている表面、茶色いのが剥離紙、右下が剥離紙を剥がした粘着面。ニトムズのほうはフツーのロールテープ。
むー、若干ファイバーメッシュのパターンが違うような気がしなくも無い。あと、若干ニトムズの方が暑いような気がしなくも無い。
でも、ニトムズのを「｢ハイどうぞ。紙は剥がしちゃったよ」って渡されたとしても、「いやこれ、ボディ補修用のタミヤのアレじゃないだろ！」とは思わないなぁ。そのくらい似てる。

で、気になるお値段ですが、定価不明なれど1480円で買ってきました。50mm×10mなので、１ｍあたり148円。…あんまり、安くないなぁ。

ただ、剥離紙が付いていることから考えるに、タミヤのはこっちじゃないかって気もする。スリオンテックだそうだ。
50mm×20ｍで1029円。1mあたり51円。これなら相当安い。

まあいいや、いずれにしてもこれでブツは大量に揃ったので、心置きなく使える。残量が心許ないと、チマチマ使って失敗するからなぁ。
手元にドカっと買っちゃえば、それはそれで幸せな気分。

(きっと、日本ではマイカーが普及してカーシェアリングとかが普及しないのはこういう理由に違いない)