目指せ、ヤク中! −−ケミカルを試す。
さて、今日び、そこらのホームセンターやらカー用品店やらへ行けば、名の通ったブランドから見たこともないような妖しいブツまで、各種取り揃えてケミカルが山と積まれていますね。これらをブチ込むことでクルマの延命が出来るんなら、そして余計なことに気を取られずエコランに集中できるようになるなら、環境保護という面からも間違っていないでしょう。

ここでは管理人が実際に使ってみたケミカルについて、その紹介と評価をしています。被験車は満19万キロを迎えたブローニイ君。さてさて。
なお、各評価は「★★★★★」がもっとも多い、「☆☆☆☆☆」が最も低い、ってコトです。
注意:
ここに紹介しているデータはあくまで管理人が特定の条件下で試した際のものです。
当然、効果には個体差があり、また効果の体感度合いには個人差もあり、予期どおりの結果が出るとは限りません。
この講評を参考にするのは大いに結構ですが、使用に際しては各自の責任で行うべし。
また、このレポートは後日予告なく書き換えられる場合があります。

ミラー用撥水剤 Siv 購入価格:580円
取扱い店:某ホームセンター
効果体感度:★★★★★
作業お気楽度:★★★☆☆
コストパフォーマンス:★★★☆☆
副作用度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★★

写真エフェクトではない。マジでこれだけ効くのだ
まず、パッケージの写真がウソっぽい。こんなに水が跳ねるかバカヤロウ、といったカンジの妖しさバクハツなパッケージ。店によっては、スポイトとミラーがセットになった、「まあ試しに水をかけてみなってば」という実演装置(?)を設置しているトコロもあるケド、まあ大体はメンテ不足でカンジンの水が干乾びていて、実験できないようになっている。

ところがある日、某イナカのホームセンターに、この実験キットがちゃんとメンテされた状態で設置されていた。ほぉ、と思って試してみると……。

見事に水を弾くのである。液体ワイパーのように水玉になるとか、そんな低次元なハナシではない。30度くらいに傾けたガラスの上に水をそ〜〜っとかけると、みんな流れ落ちて全然残らないのである。ただの一滴も。まるで水玉がゴムボールのようにぽんぽん跳ねながら流れていくのである。それほどガラスと水が親和しないのだ。

左のミラーの写真は、意図的に上2〜3cmを未処理の状態で残したもの。実際に雨が降ってきた日、出勤前に写真を撮ったのだ。だから、これは走行風で飛んだとか、そういうことではなくて、そもそも降ってきた雨が、処理部分にくっつくことができずに軒並みミラーに(Sivに)弾かれて落ちてしまったという図なのじゃ。


さて、あまり誉めてばっかりいると大変なので、少しけなさなくては。
まず第一に、処理が結構厄介なこと。パッケージには「吹き付けるだけ」的なことが書かれているが、実際には、
 ・キレイに清拭して
 ・完全乾燥させる
 ・吹き付ける(この作業そのものはたった30秒)
 ・再び完全乾燥まで約1時間、おとなしくしている(直射日光不可らしい)
と、結構、要求レベルが高度なのだ。だから、作業しようと思ったら、
水洗い→乾燥待ち→処理して乾燥待ち、と、2時間近くはクルマに乗れないことになる。もちろん雨天時は処理不可。結構大変。

もうひとつ、気温が低くなると曇るのである。気温が1ケタまで下がると、ほぼ絶望的に曇る。2〜3分間走行すれば、走行風でくもりは取れるが、それでも後続車のライトなんかはグレアがかかって見える。

最後に、処理皮膜の管理が非常にシビアなのだ。ガソリンスタンドのミラー拭きサービスどころか、指で「ちょんっ!」っと触っただけでアウトなのだ。そこだけ見事に水が付着するようになるのだ。


そのような制限があって、なおかつ量は「普通車5台分(マニュアルより)」とある。バンたともう少し消費するだろうから、3回分として約200円/回。これを高いと見るか安いと見るか……。

でも、撥水効果は驚異だから、アタシゃ使う。曇り、処理膜の弱さについては今後のバージョンアップを強く期待。



強力油膜とりウインドウォッシャー液(1リットルパック) 購入価格:900円(たぶん定価1000円)
取扱い店:トヨタ系デーラー
効果体感度:★★★★★
作業お気楽度:★★★★★
コストパフォーマンス:★★★☆☆
(↑希釈度合いによる(^^; )  
おすすめ度:★★★★☆

トヨタ品番 V9350-0303
ボンダイの海にも似た美しいブルーの液体を、ハイテックなシカゴフォント(もどき?)のパッケージでラッピングしてあるこのウォッシャー、コイツは効くっ! 誰が何と言おうと効くっ!。
手に触れただけでヒヤっとするほどのメタノール含有量の高さ! (なんと50%!)

ほとんど揮発性なもんだから、
  「引火性があるので、火気に近づけないこと」 やら
  「噴射するときは内気循環にすること」 やら、あげく旧パッケージには、
  「作業場所には局所排気装置を設けること」 だの
  「必要に応じて防毒マスク、又は送気マスク、保護手袋を着用
なーんて書いてあるほどで、思わず「これホントにウォッシャー!?」と考えてしまう中身のヤバさ!

でも実際、このウォッシャーさえ入れておけば、定期的なマド拭きなんか不要。
特にバンに乗ってるヒトはわかると思うケド、リアウインドってのは自分の排気(の油煙)でもって、まあ呆れるくらい油膜が張るんだよね。
いままで、ガラコ、雨ん坊、等々各種撥水剤やら研磨剤やらを試したけど、結局1週間もすれば油膜が張ってげちょげちょになってたんだな。

ところがこのウォッシャーを吹き付けてワイパーする、という行程を5回も繰り返せば、油膜なんて全っ然なくなってしまうのよ。ホントに。

問題は、1リットルあたり1000円という高値か。アタシはコレを2倍希釈(-20℃まで)で使ってるけど、まあ、2リットルで1000円ということだね。ウインドウオッシャーとしては結構な高値と言ってもいいんじゃないかな? でも、目一杯薄めると4倍希釈(−7℃まで)って書いてあるから、1リットル500円か。そこまで薄めて、もしそれで洗浄効果が落ちないんなら高くはないか。一度使ってみる価値はあると思うよん。 昼メシ代を削ってでも油膜をとっちめてやりたいヒトにオススメ。

注意:トヨタ扱いでも、これと違う安いウオッシャーもある。注文時、それと間違えられないように注意。

……ボンダイの海? 行ったコトあるわけないでしょ。

 


STP スーパーインジェクタークリーナー 購入価格:700円位(定価不明)
取扱い店:そこらのホームセンター
効果体感度:★★☆☆☆
作業お気楽度:★★★★★
コストパフォーマンス:★★☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆

うーむ、光量不足?
・燃料噴射装置の目詰まりを取り除き、正確な噴射パターンを回復。
・溜まった付着物を溶解除去。
・エンジンパワーを回復         ……と謳われている。

まあ理論的には、
インジェクタが詰まる → 噴射量が各気筒で狂う → 振動・騒音の発生  となるのは分かる。
んでもって、例えば、1気筒だけ噴射量低下 → 残りの3気筒でカバーして走る → その3本は過濃になって黒煙発生
ってのもあるんでしょう。

ってことは、逆に
インジェクタを掃除 → 噴射量の整合 → 気筒間バランスを再生 → 振動・騒音を低減  というのも、
各気筒の吐出量増加 → 各気筒で無理なく負荷を分担 → 黒煙低減 ってのもアリなんでしょうね。多分。

ちなみに、「次回の注入は6か月後が目安です」と書かれている。ふーん、走行距離では判断しないのか。

で、カンジンの効果の程はというと、「まあ、言われてみれば静かになったかな? そういえば黒煙も出てないぞ……でも道路条件が良いのかな?」ちゅー程度のモノ。

まあ、多少なりとも効果は感じられたからね、若干黒煙が減る(ような気がする)こと、若干静かになる(ような気がする)ことに、半年で700円の出資が惜しくないと思う人は入れればいーんじゃない?

だいたい、この手のものはキッチリ同条件で測定しないと、効果なんて判りませんって(^^;;;;;  。

 


STP ディーゼルトリートメント
(近日検証予定)
購入価格:195円(定価不明)
取扱い店:そこらのホームセンター
効果体感度:★☆☆☆☆
作業お気楽度:★★★★★
コストパフォーマンス:★☆☆☆☆
おすすめ度:★☆☆☆☆

どうも最近写真が不明瞭だなぁ。
背景が白ってのは良くないかな?
コレ1本で
  ・噴射ノズル清浄
  ・凍結、腐食防止
  ・フィルター目詰まり解消
  ・黒煙発生抑止

を謳う魔法のようなお薬。但し、1本売りのパッケージにはかかれていないが、2本セットのパッケージによると、コレを使う前にインジェクタークリーナーを使うように指示されている。

で、使ってみたけれど、ハッキリ言って効果は良く判らん。
だいたい、あちこちの店でパッケージ違い(ロット違い?)が売ってるけど、パッケージによって
「USE EVERY TANK!」と書いてあるのもあれば、「1500km毎に〜」と書いてあるのもあるんだもの。

(どちらかというと、燃料を高いヤツに換える方が効くような気もするぞ。>黒煙低減)

ちなみに同様な商品がクレからも出ているけど、アレは高い。おまけに、毎給油時に添加しなければならん。こっちは安いし、1500km毎の添加指示だからなお安い。だいたい、燃料添加剤ブランドとしての信頼性がアタシ的にはクレとSTPじゃ段違いじゃ(^^; 。というワケで、STPに決定。

 


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