サウンドチューン 2    フロントスピーカーを交換する


ブローニイにデフォで装着されているスピーカーがコレ。
コンソール上側から「置く」ようにして設置されている。
「タダ鳴ってるだけ」のスピーカー。

しかもバンのDXには左側しか付いてない。モノラルなのよ。
こんなもの付けておいても仕方ないので、
なんか「トレードイン」できそうな直径のスピーカーを探す。

んで、解体屋さんに直径ドンピシャと思われるスピーカーがあったので、取っ換えてしまう。
サクサクと配線まで終わらせてしまって、試しに鳴らしてみる。
……おお、値段のワリにいい音がするじゃない、と
予想外の音にホクホクして、さてグリルをかぶせて作業完了……と。

ところが!
高級スピーカーは、厚みが厚いというか、高さがあるというか、
とにかくグリルと干渉してしまい、このままではグリルが閉められない
見栄えの問題もあるから、まさかこのまま放置するわけにも行かないしね。

で、フタが閉まらないのでどうしようか?
となるワケだ。


そこで、発想の転換。
スピーカーを「上から置く」のではなく「裏から貼り付ける」設置を考える。

こうすることで、必要なだけスピーカーを潜らせることができるので、
グリルとツライチになる設置も可能になるのね。

上の写真と比較すると、5mm程度は沈んでいるのが分かるでしょうか?

スピーカー選択の自由度がかなり広がるハズです。
この手法、今後はボンゴ/ブロの「定石」となるぞぉ。(多分)

さて、実際にこの設置を行うにあたって、ちょっとしたコツがあります。


まず、車輌側のスピーカーネジ穴についているスピードナットを外して……
このように、スピーカー側に移植します。
バネが弱かったら、テキトーにカシメる。


まず、左スピーカーから。こちらは簡単。

グローブボックスを外し、スピーカーを持って手を突っ込んで付ける。
それだけ。

注意事項:
  • もしかすると元々のネジは長さが不足してスピーカーまで届かないかもしれないので、その時はすっぱり諦めて長いネジを買ってくる。
  • もしかすると、スピーカーのデザインによっては直径が若干大きく、裏側から入れた場合は本来のスピーカー穴にハマらない場合があるかも。その場合は、遠慮なく穴の方を削って広げるべし。

次に、右スピーカー。こちらはちょっとばかりアクロバティックなワザが必要。
まず、空調吹き出し口のルーバー等を(写真のピンク枠の中)を取り去ってしまいます。
  • まず、走行風/空調風切り替えレバーのツマミを強引に引っこ抜いてしまう。
  • 次に、マイナスドライバーなどでフレームのフチをコジるようにして、ルーバーのフレームを取り去ってしまう。



さて、これが今回の目玉。
右スピーカーは、左と違って下側(グローブボックスのところ)から取り付けができません。
仕方ないので、上側から入れます。

もともと、スピードナットの付く部分は多少エグりがあるので、スピーカーを立て、そこを通すようにして落とし込んでやります。
んで、なぜルーバーを外したかと云うと……  →
よほど器用なヒトはともかく、固定のタッピングビスをしめる際には下から押さえといてやらないと、スピーカーが下に落っこちてしまうワケだ。
このとき、下側から何か「つっかえ棒」(今回は平ヤスリ)を当てて、落下防止をしなくちゃなりません。ウデに自信のある人は、ルーバを外さなくても、スキ間からマイナスドライバーか何かを突っ込んでも可能かも。



で、作業が上手く行くと、このようにスピーカーを半埋め込みのように設置できるわけね。

どの程度の深さ埋め込むかは、スピーカーによって違うから、現物合わせでやるより仕方ないですな。

ただ、これでスピーカーのフチや、2in1のツイーター部分と(グリルの)干渉が避けれるから、
かなりスピーカーの選択肢は広がるでしょう。

製作後記

某BBSさんでは、結構「スピーカーが収まらない…」というハナシが出ているようです。
実際、デフォの取り付け方で一旦は試してみたけれど、やっぱグリルと干渉して、いつグリルが割れるかと不安になるし、
そもそもグリルがビビって音がおかしくなってしまう。

というワケで、こういう方法を試してみました。
被験車はブローニイだけど、多分ボンゴ系でも大丈夫でしょう。
スピーカーの物理的マッチングでお悩みの方、是非お試しあれ。


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