タコメーターを付けよう!
ウチのDXは、2200ディーゼルなので、最高出力はなんとたったの61PS/4000r.p.m.。
ピークトルクは13.5kg-m/2000r.p.m.。
関係ないけど、満載時車両総重量は2470kg。
してみると、パワー・ウエィト・レシオは、聞いて驚けなんとまぁ40.5kg/PS。
ウチの原チャリ(DT50)が7.2PSで、乗員込みで総重量が200kgくらいかな? てことは、28kg/PS?
げ、前々から原チャリより非力なんじゃないかとは思っていたのだが……。

閑話休題。
この非力なエンジンをメ一杯活用して走るためには、やっぱタコメーターが不可欠です。
が、ノーマルの安っぽい^H^H^H^H  シンプルなインストには、速度計しかないのさ。

これはノーマルのパネル。写真はカタログより引用。
加工前に写真撮るの忘れちゃったい。


というわけで、解体屋さんに行って、タコメーターつきのGL SUPERを探す。
……が、ない。
当ったり前である。そんな高級貨物車、乗ってるヤツがいるわけがない。ちょっと考えてみれば当然のことである。走ってるのだって見たコトないや。
あぁ、アタシってバカだったのね、というわけで路線を変える。 ボンゴ(ショート)のワゴンのは合わないかな? タマ数も不自由しないし。

……合いそうである。が、解体屋さんにあったのはAT用のパネルのみ。 ま、見たとこコネクタ類も似てるし、何とかなるでしょう、ということで頂いてくる。

で、電装図と首っ引きでコネクタを調べる。形状は同じだな……。ATオイルTEMP? 何だこれ? HOLD? HOLDってナニ??
いいや、無視しよ、無視。

とまぁ紆余曲折の末、コネクタの結線変更は不要という結論に達する。誤結線で壊れたら壊れた時さ。


写真1. ハダカにされた距離計


写真2. ピンクの棒の先にある、真鍮色のがEリング。
これを外す。飛ばさないように注意。
電気的にはイケそうだ。スピードメーターはワイヤー(機械式)だからそのまま使えるに決まってるわな。
ところで、オドメータの数字は、ウチのDXの方が現在12万とちょっと。
拾ってきたワゴンのメーターは5万とちょっと。
というわけで、ワゴンの中古メーターを付けるに際してはオドの数字を直さねばならんのね。
まあ、やってみよう。

まず、メーターassyの裏パネルを外して、オド計のギア部分が見えるようにする(写真1)と。
なるほど、オドメーターってのはこういう仕組みか。横にずらせばギアの噛合いが抜けるのかな?

んじゃ、オドの数字の刺さってるシャフトの端にあるEリングを抜いてしまう(写真2)と。
あとは、この「数字ディスク」を、ビミョーに横へずらせば(写真3)……・・ ・ .
およ、指が入らん。ではドライバーでアオると。

おぉ、数字がフリーで動くようになった。くるくるくるくる……。そしたら距離を合わせて……。
あとはEリングをはめて、裏ブタ閉めておしまい。所要時間は15分とかからない。

写真3.  ディスクを横へズラし、
ギアの噛み合わせを外す。
ディスクとディスクの隙間(図の矢印部分)を広げると、
そのディスク(図では一番左側)がフリーに回るようになる。
各桁を順に合わせて、完成。
まてよ、これがあの名高い「メーター戻し」ってヤツかい? まあ、今のは「メーター進め」だけどさ。
意外に簡単にイケるモンなのね、これって。あ、くれぐれも悪用しちゃダメですよ。

あとは、肝心のタコのパルスは当然ながら
安バンのコンソールには来ていないんで、
どっかから、かっぱらって来ないといけません。

電装図によると、エンジンブロックの横あたりに、
ピックアップが付いているらしいけど、
現車ではどうやっても見つからない(^^; ので、
そのピックのリンク先である「Q.S.S.コントロール
ユニット(フロントウォッシャタンクの裏にある)」から
奪います。

その「コントロールユニット」に来ている、
緑の線を分岐させて、どうにか
メーターパネル裏まで引っ張ってきましょう。

(図は『電気配線図』より引用)

 

あとは、新設したパルスのコードをメーターに入力して、元通りにパネルを組み付けたら完成です。スポーツマインドあふれる2連メーターの出来上がり。
ただし、各ワーニングランプの動作確認だけはしっかりしておきましょう

ブローニイのペダル配置は、なかなか良い所にあるので、ヒール&トゥもばっちり決まります。
みぃ〜〜ん、うぉぉん、ずぉ〜〜〜〜〜ん…・・。
  ↑5速    ↑4速     ↑3速。

注意:ワゴンのメーターには、燃料残量警告等が
    装備されていますが、バンに移植した
    場合はこのランプ、点かないようです。
    (燃料計そのものは動くけど)


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