クルマにUPSを積もう!
レーサーなど、「走る」ことが第一義的なクルマならともかく、我らがブローニイのようなアミューズビークルには、AC100V出力があると大変便利。
生活にも潤いが出るってモンです。
けど、市販のインバータはバカ高。で、低コスト(ジャンク利用)でクルマからAC100Vを取り出す手段を考えてみましょ。

これがひとつの解答。
……ジャンクのUPSを積もう!
UPSとは。
UPSとは、Uninterruptible Power Source、すなわちコンピュータなんかにつかわれる、「無停電電源」のコトです。
平時、AC100Vを降圧してバッテリを充電しておき、「いざ停電!」って場合に、今度は充電しておいたバッテリを昇圧してAC100Vを送り出そうっていうシロモノです。で、バッテリが空になったらアウト、と。

バッテリが……。
で、今回手に入ったUPSのバッテリは、12V/7Ahです。これが空になったらアウトなのね。
ただ逆に言えば、12Vさえ確保できれば、何時間でも100Vを取り出せるわけ。
ということは、UPSをクルマに積んで、クルマの12VをUPSにブチ込んでおけば、クルマで100Vを使えると。

……というのが今回の基本路線。さて。



これが今回用意したUPS。
メーカー不詳。妖しさ爆発。
前オーナーの話によると、300Wまで出力できるというハナシ。\1,980でゲット。
隣の黒いカタマリは、内蔵されていたバッテリ。このバッテリは使わないよ。


さて、そのUPSから内蔵バッテリを外して、クルマから12Vの電源を取り出し、代わりに繋ぎます。
……とまあ、書いてしまえばこれだけの作業だけど、実際にはいろいろな障害が発生します。

まず、本来UPSの1次側(バッテリ側)には、40A(!)のヒューズが入っていました。基盤に直付けです。
これは多分、頻繁に切れるでしょうから(^^; 、外に出しちゃった方が便利です。
さらに言うと、いちいち使い捨てなきゃならないヒューズよりも、復帰式のサーキットブレーカを使う方が環境に優しいはず。ついでにメインスイッチも兼用させましょ。

さーて、40Aのサーキットブレーカーねぇ……。
そんなモノ、フツーに売ってるのかしら……? と悩むことしばし。
なんのことはない、住宅屋内配電用のブレーカーが売ってますね。コレにメインスイッチとしての役割も兼用させます。

よく読まないで勘違いしないでよ、ブレーカーは100V側に使うんじゃなく、12V側に使うんだゾ。


ふつう、「ブレーカー」と言ったらコレのこと。
880円で購入。30Aなのは気のせい(^^;。40Aは売ってなかった……。

つぎ、給電。
12V/40A、つまり500W近い電力が走るわけですから、まさかシガーライターから取るなんてワケには行きません。
プラス側は専用線を新設して、バッテリーから直接引っ張ってきます。
が、このとき、バッテリからUPSまで、結構な距離を引き回すので、ボディへのショートの可能性があります。
そこで、バッテリ直後にヒューズを入れ、万一に備えましょう。
 自家配線が原因の車両火災なんて、シャレにもなんないもんね。

←今回使用するのはこの手のヒューズ。使うのは1個だよん。
ちなみに、フツーのヒューズボックスじゃなく、
エンジンルーム内の基幹のヒューズに使われてるヤツ。
例によって、仕入れは解体屋さんから。

コレは80A仕様。80A以上だと、端子がネジ止めになっているので、
むしろ作業がラク。

で、そのネジ止め端子を、バッテリーの端子に
うまいこと付くように曲げる。

テキトーに。
←と、このように、バッテリの+端子固定ビスと共締め。

これもテキトーに。

ちなみに、マイナス側は
UPS設置場所付近のテキトーなところで
ボディアース。
プラス端子もこうゴテゴテすると、
流石にフツーのカバーは
付かなくなってしまうのじゃ。

かといって、ハダカで放置する勇気はないので、
配線用に買って来たケーブルのパッケージを
被せておく。
まあ、コレで必要十分でしょ。たぶん。

廃物利用、リサイクル、環境保護……。
しつこいようだケド、以上の引き回しはボディーにタッチしないように厳重に注意してね。

あとは、プラス端子から取り出したケーブルを、UPSの設置場所まで引き回す。
設置場所は各自、使いやすいように考えてね。
ウチの場合は、セカンドシート下、リアヒーターの横に設置。

マイナス側は、シートの脚の固定ボルトと共締めにしてボディに落とす、と。

あと、今回は省略したケド、必要ならファン等を使っての放熱対策も必要になるかも。
なんせ、モトがせいぜい10分そこそこ動けばいいって機械を、連続稼動させようってんだから。
そこら辺は、各自、自分の仕入れたUPSの様子を見ながら決めよう。
目安としては、UPSん中のボードが、まあ、手で触れる温度くらいまでなら大丈夫。
それ以上発熱してるようなら、なんか対策を考えた方がいいよ。

ただし、ボードに手を触れるときは、100Vが出てますんで、感電にも注意
100V-300Wって言ったら、十分に死ねるパワーです。

で、すべての作業が終わり。今回のUPSは300W出力ですんで、TVにゲーム機、
電動工具の充電器にハンダゴテ、くらいは使えるはずです。
それでも、結構、生活に潤いが出るハズ。
もちろん、高出力のUPSが入手できれば、それに見合った文化的生活が送れる身分になります。


工作後記

もちろん、市販されている車載用インバータを積んでも要は同じコトだけどね。
ただ、市販のインバータはむちゃくちゃ高価だよね。
300W仕様だと、カーショップで数万単位のおカネは払わにゃならんようで。
おカネが有り余ってるヒトは、そちらへどうぞ。
フツーのヒトは、そんな遊んでる資金はないと思うので、ジャンク屋さんを巡ろう。
まあ、そういう作業が面倒とか、嫌いだとかってイージーな人種は、こんなページにこないと思うケド。

しつこいようだケド、ホント、ショートには気をつけてね。
冗談でなく、火災起こす能力がありますよ。

ところで、「電気」ってことで、なんだかむやみに恐れるヒトも居るけど、
そんなに恐れることはないと思う。
但し、ナメて扱うと、泣きを見るぞ。
(そうやって人間、経験値を上げるのだが)

あ、あと、大抵のUPSはサイン波出力でなく、矩形波出力なので、一部の家電品は動かないかもしれないよ。
そこら辺の詳しい理屈が知りたいヒトは、UPS屋さんのWebページでも探っておくれ。
多分、安物の車載インバータよりも、コンピュータ用UPSの方がキレイな波を出してはいると思うんだケド。


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