これが自動車界の9801RX、90式カローラだっ!

こっち(ブローニイ)が4ナンバーの日本のデファクトスタンダードなら、こいつは5ナンバーのスタンダードとして、誰もが認めるところであろう。
ということで、代車として来たカローラの紹介。
念のため断わっときますが、あまり深い意味はありませんよ。

さて、モデルは初年度登録2年(90系と言うらしい)のブツ。
ちなみに、4ドアセダン、2000ディーゼル無過給、5速マニュアル、エアコンつき、FMカセットステレオつき、フルタイム4駆というもの。

ところで、このカローラってクルマ、世界的に見て実に不思議な、というか個性的な、というか、珍しいクルマだと思わないかい?
なぜって、

  ・小型(2リッタークラス)の、
・4ドアセダンで、
・(フルタイム)4駆で、
・そこそこ高級な内装、     ……っていったら、同時代、世界を見渡すと、

・アウディ80クアトロ
・BMW325iX
・メルセデスの190(に4MATICはあったっけ?)
・スバルレオーネ4WD

っていうクルマ(しかもいわゆる「名車」)と、堂々と並んでいられると思うんだけどね。


↓これがカローラの動力源、2C
エンジン形式2C。 すなわち、2000ディーゼル、無過給。

4ナンバー車両では、ライトエースやタウンエース、ハイラックス等にも載っている。
始動時の「んきっきょろんっ・げろでろべろぐろ……」という音は実に特徴的。でっかい駐車場の端っこでだれかの車が始動しても、「お、2Cだ」と判るほど。

何馬力あるのかは不明なれど、フツーに乗る分には特にパワー不足は感じない。むしろ、普段のアシのブローニイ(2200NAディーゼル)から乗り換えると、「こんな速い車が存在していいのかっ!」と思えるほど (;-;) のパワーを持つ。

実車は約8万キロ走行済みだったが、黒煙もほとんどでない。が、以前乗ったことのあるライトエースの2Cは実に真っ黒な排気を出していたので、個体差もあるんでしょうな。

←次、内装。

最初に室内に入ったとき、ものすごく圧迫感を感じた。
乗用車に乗ったことがないワケでなし、しばらくその理由が判らなかったんだケド、きっとその理由は、この「色」だと思うのだ。

真っ赤、真っ赤、真っ赤。もう、フルトリムで、ドアパネルから天井からシフトレバーから、何から何まで真っ赤。ワインレッド。唯一例外はメーター/オーディオまわりダケ。

なんでクルマってのはこういう色にされちゃうんですかね。自分の家の内装をこんなバカな色にするヤツはいないと思うんだがなぁ……。

ちなみに、2台目に来た代車のカムリも同じ色。トヨタ色?

オーディオ周辺の様相→

この色では、どんなオーディオを入れたって、糸色 文寸 に似合わないと思うのね。いやマジで。
だって、純正オーディオが、すでに似合ってないでしょ。どう見たって、周囲から浮いてるでしょ? まるで後付けのタコグラフかアワーメーターみたい。


←ペダル配置はこんなカンジ。

左足のフットレストがあるのが好感。
ブローニイだと、左足のやり所に困って、気づけば結局クラッチの上に足を乗せっぱなしってことになってるんだよね、いつも。

足元スペースも文句なし。まぁこれはブローニイも結構広いからいいんだけど。

ところがこうなると、チト問題が出てくる。 (初公開、管理人の足(失礼!))→

アクセルペダルの長さが少し足りないような気がする。ある程度は好みの問題もあるんだろうケド。
じゃあ大きく右足を動かせばよいのか言うと、かと言ってアクセル右側に空きスペースがないので、踵をハミ出す場所がないのじゃ。

とすると、ブレーキを「つま先」で踏むんじゃなく、親指の付け根くらい、土踏まずの始まる辺りで踏まないと、ヒールでアクセルを踏めないのだ。

この点、ブローニイは実に簡単にヒール&トゥが踏める。実に良い配置。

それは単におめーがブローニイに慣れてるダケのコトだろ、というご指摘がありそうなので、フェアレディのZ32を普段のアシにしている知人にも試乗してもらったところ、(カローラでは)やっぱり「踵が空を切る」との評価でした。やっぱね。


←トランクルーム


さて、実はこのグレーのカーペットの下にはスペアタイヤが隠されている。以前から疑問に思っているんだケド、トランクに荷物満載で、しかも雨が降ってるときにでもパンクしたらどうするの???

雨の中、荷物を全部外に出して、カーペットめくってスペアを掘り出して交換するんか???

こればっかりは納得いかないなぁ。

ロード・インプレッション
    無過給2Cが吼える! 4輪スタッドレスがアスファルトにツメを立てる!(^^;)
そんでもって、折角これだけ大パワーのクルマが手元に来たので、近くのワインディング(高低差なし、全長約1.5km、ダート/ロード半々)に持ち込んで遊んでみる。

実は、フルタイム4駆って、初めて振り回したのだが、さすが4駆だけあって、前輪に頼り切った怠惰な走り方でも、(ブローニイに比べたら)結構速い。
突っ込みで強引にフロントタイヤで向きを変え、立ち上がりはリアで押すような感じというか、なんというか。
慣れない為か、その切り替わりの瞬間、クキっと向きや性格が変わる挙動にチト不安を感じなくもない。
あと、ロードはともかくダートで簡単にドリフト状態にならないのはつまらないな。
フェイント気味に突っ込まないとダメらしい。んで、突っ込み寸前アクセル全閉にした瞬間思いっきりケツが出ると。それからチョイ遅めにカウンター、ってのがイチバン見栄えがよい、というか挙動が派手なようだ。……って、敢えてスキッドさせる必要も無いのか。
しかし、なんだ、このリアの妙なローリングは。クルマの後ろ半分、取れちゃったんじゃないの? って感じ。
自分でやってて、モロに車酔いしたぞぉ。

……以上で紹介終わり。何の意味があったのかって?
だから、最初に断ったように、深いイミなんてありませんてば。強いて言えば、「世の中、なんでこのクルマがこんなに売れるんだろう……」という個人的疑問でしょーかね。動力性能以外の全てにおいて、ちゅーとハンパなクルマだと思うんだけどなぁ。


オマケ 代車について

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